3Dplaneのノウハウ
「ゴルフの幾何学」4.フェースアングルとロフト
ドロー・フェードを打つ時は、フェースをクローズまたはオープンにするのですが、そうするとロフトも変化します。では、どのくらい変化するかというと、 ロフトの変化=フェースアングルの変化/tan(ライ角) となります。 つまりドライバーからピッチング・ウェッジのライ角を54度から65度とするとロフトの変化は、フェースアングルの変化に表の%をかけた変化になります。 例えば、ライ角54度のドライバーでフェースを3度クローズにした場合、ロフトが2.2度減るのです。ロフト10度のドライバーの場合、ロフト7.8度になってしまいます。 また、ライ角60度の5番アイアンでフェースを3度クローズにした場合、ロフトは、1.7度減ります。ロフトが1.7度減ると言うことは、アイアンの場合番手間のロフト差は大体4度ですので、番手間で10ヤードの飛距離差がある場合、ロフト1度で2.5ヤードの飛距離差となります。従って、フェースを3度クローズにするとロフトが1.7度減って、飛距離が4.3ヤード余計に飛ぶことになります。逆にフェースを3度オープンにするとロフトが1度増えて、4.3ヤード飛ばなくなることになります。 ライ角が変わるとフェースアングルの変化が同じでもロフトの変化が変わるのです。例えばライ角が54度だと、フェースアングルの変化の約7割だけロフトが変化します。例えば、フェースを3度クローズにしたらロフトは、約2度減ることになります。ドライバーは、元々ロフトが10度前後と小さいので2度も変化すると影響が大きくなります。ドライバーで所謂ダットと言う低いフックボールはフェースがクローズになって、ロフトが小さくなることによって起ります。 ロフト56度のサンドウェッジなら3度クローズにしたら約1.4度ロフトが減りますが、このくらいのロフト変化は、大きな影響がありません。 サンドウェッジは、シャフトが短いので、ライ角が大きく、フェースアングルの変化によるロフトの変化がドライバーほど大きくないのです。一方、シャフトが長く、ライ角が小さく、またロフトが少ないドライバーは、インパクトでのロフトの変化がフェースアングルの変化に大きな影響を受けるのです。
最終更新日:2022-12-01 14:23:34