3Dplaneのノウハウ
「ゴルフの幾何学」5.ライ角とフェースアングル
インパクト時のライ角が合っていないとフェースアングルが、ストレートからずれますが、そのズレ幅は、 フェースアングルの変化=ロフト/90×ライ角の差異 になります。つまりライ角60度でロフト60度のサンドウェッジの場合、ライ角の差異が3度あるとフェースアングルは、2度変化するのです。2度のフェースアングルのずれは、60ヤード先だと、約2ヤード左右にぶれます。これが、ロフト30度、ライ角60度の7番アイアンの場合は、ライ角の差異が3度ならフェースアングルは、1度になります。この1度のフェースアングルのずれは、150ヤード先だと約3ヤード左右にぶれます。 これがドライバーの場合は、どうでしょう。ロフト10度、ライ角55度とすると3度のライ角のずれは、約0.55度となります。250ヤード先だと約1.5ヤードのずれとなります。つまり、ドライバーよりもピンを狙うアイアンの方が影響が大きく、ライ角は、1度以下のずれにしたいものです。 それでは、パターでは、どうでしょう。一般的なパターは、だいたいライ角が70度です。また、ロフトは、3~4度が多いようです。この場合、ライ角が何度傾いたら、10mのパットで左右に外れるか計算してみましょう。ホールカップの大きさは、直径108mmですから、真ん中を狙って左右に外れるのは、左右に54mmずれた時です。それは、角度で言うと約0.31度になります。ライ角70度でロフト4度とすると、0.31度フェースアングルがずれるには、ライ角が7度以上変化した時になります。ライ角が7度変わるには、長さ34インチのパターだと9.5cmグリップとボールが遠くなれば、それだけ変化します。ボールの位置が9.5cm遠くなると10mのパットは、左に外れることになるのです。パットでは、ボールの位置が5cm程度遠くなっても殆ど影響ないと言えます。
最終更新日:2021-03-29 20:47:33