3Dplaneのノウハウ
「ゴルフの幾何学」4.フェースアングルとロフト
ドロー・フェードを打つ時は、フェースをクローズまたはオープンにするのですが、そうするとロフトも変化します。では、どのくらい変化するかというと、 ロフトの変化=(90-ライ角)/90×フェースアングルの変化 となります。つまりライ角を60度とするとフェースアングルの変化の3分の1がロフトの変化になります。例えば、フェースを3度クローズにした場合、ロフトが1度減るのです。ロフトが1度減ると言うことは、アイアンの場合番手間のロフト差は大体4度ですので、番手間で10ヤードの飛距離差がある場合、ロフト1度で2.5ヤードの飛距離差となります。従って、フェースを3度クローズにするとロフトが1度減って、飛距離が2.5ヤード余計に飛ぶことになります。逆にフェースを3度オープンにするとロフトが1度増えて、2.5ヤード飛ばなくなることになります。 ライ角が変わるとフェースアングルの変化が同じでもロフトの変化が変わってきます。例えばライ角が55度だと、フェースアングルの変化の約4割だけロフトが変化します。例えば、フェースを3度クローズにしたらロフトは、1.2度減ることになります。シャフトの長いドライバーでは、ライ角55度になることもあります。ドライバーは、元々ロフトが10度前後と小さいので1.2度も変化すると影響が大きくなります。ドライバーで所謂ダットと言う低いフックボールはフェースがクローズになって、ロフトが小さくなることによって起ります。これが、ロフト56度のサンドウェッジなら1.2度くらいのロフト変化は、大きな影響がありません。しかも、サンドウェッジは、シャフトが短いので、ライ角が大きく、フェースアングルの変化によるロフトの変化がドライバーほど大きくありません。シャフトが長く、ライ角が小さく、またロフトが少ないドライバーは、インパクトでのロフトの変化がフェースアングルの変化に大きな影響を受けるのです。
最終更新日:2021-08-12 15:17:51