3Dplaneのノウハウ
「ゴルフの幾何学」1.CPシフト ~その1
CP(クラブパス)シフトとは、アタックアングル がゼロでない時にスイングダイレクション とインパクト時のクラブパス がずれる現象のことです。そのずれる大きさは、 クラブパスのずれ≒-アタックアングル/tan(スイングプレーン) となります。例えば、アタックアングルがマイナス5度、スイングプレーン が60度とすると約3度インサイドアウトになります。この3度の角度は、100ヤードで5ヤードに相当します。これは、何を意味するかと言うと、ダウンブローで打つ限り、スイングダイレクションが真っ直ぐ(目標方向に平行)では、インパクト時のクラブパスがインサイドアウトになり、目標方向に真っ直ぐなストレートボールは、打てないと言うことです。 つまり、「真っ直ぐ振っても、真っ直ぐ飛ばない」のです。 目標方向に真っ直ぐ飛ばすには、アタックアングルがマイナス5度ですとスイングダイレクションを約3度左方向に向けないと不可能と言うことになります。この3度ですが、100ヤードで約5ヤード、150ヤードで約8ヤード、200ヤードでは、実に約10ヤードに相当します。この線をアライメントスティックで合わせて、そこにアドレスしてみると、目標に対して、恐ろしく左に向いているように感じるでしょう。それだけ、スイングダイレクションを左に向けないとクラブパスを真っ直ぐ出来ないのです。勿論クラブパスが右を向いていてもフェースアングル をクローズにすることによってドローボールで目標を狙うことも出来ますが、後述するようにボールを曲げて目標を狙うことは、簡単ではありません。 ドライバーでアッパーブローに打つ場合は、逆にスイングダイレクションを右に向けないとインパクト時のクラブパスが目標方向に真っ直ぐには、なりません。例えば、2度アッパーブロー、スイングプレーン50度とするとクラブパスのずれは、約2度左になります。2度は、250ヤード先では、左に約8ヤードずれることになります。それだけ右を向かないとクラブパスが真っ直ぐになりません。これも実際に構えてみると、想像よりかなり右を向いているように感じるでしょう。
最終更新日:2022-02-08 07:33:12