やってみっか奔舎のノウハウ
「日本一清潔な竹炭」のできるまで(6)
こちらの写真は,手づくりした炭窯の製炭炉の中に竹を入れ込んだ様子です。50キロくらいの竹材が入り,10キロほどの竹炭ができます。 できるだけ楽に良い品質の竹炭が焼ける炭窯を作ろうとした実験窯の第1号です。失敗する可能性もあったので高価な耐火レンガは使わず,コンクリートブロックを積み上げて作りました。耐火性の保証はないので,無事に焼けるかと心配したのですが,それなりの竹炭は焼けました。しかし,薪をくべる空間と竹材を入れる部分とを仕切るために入れた鉄板が高熱で歪み,製炭を繰り返すほどにその歪みがひどくなって隙間が出来,これによって密閉を保てなくなって炭にならずに灰になってしまうという事態が発生しました。 そこで,その隙間を耐火モルタルで埋めて製炭し,また隙間ができるのでモルタルでふさいで,といったことを繰り返した結果,この鉄板使用は不適当だったと判断しました。そして,それ以降は,この空間に寸胴鍋を入れ,その鍋の中に竹材を入れて焼くという方式を試したところ,予想外のいい品質の竹炭ができました。製炭炉内が高温になり,加熱終了後も高温状態を長く保つことが品質の良い炭にしてくれるのだと考えています。 このような経緯から,2017年現在では本来想定した形ではない方法で製炭していますが,このような失敗を踏まえて,いずれ耐火レンガか耐火モルタルを使った新しい窯を造りたいと考えています。
最終更新日:2017-11-26 22:30:32