やってみっか奔舎の創業ストーリー
薪ストーブを使ってみる
テーマ:起業したきっかけ
こんなふうに竹炭を作って楽しんでいるうち,どうも焚火では安定して良い炭ができないと思うようになりました。あれこれと試行錯誤を続けてたどり着いた結論は「加熱が不安定」ということ。焚火の中での製炭だと,ブリキ缶への熱の加わり方が一定しません。ある時は強烈な炎に包まれて高温になり,別の時はよく燃えない竹に埋もれてしまって加熱が十分でなかったりするのです。そうすると,前者はほとんど灰になり後者は大部分が生焼けになったりするわけです。 「これは面白くない」「何かいい方法はないか」 と悩み始めたあたりからだんだんと竹炭づくりにはまっていくことになりました。 そして時は冬。東北の冬は厳しくて,野良仕事は春までお休みになるのですが,竹の始末については冬でもできます。晴れた日などは十分燃やせるのです。竹は多くの油分を持っているので,いったん火が点いてしまえば多少雪が着いていたってへっちゃらです。 ただ,手足が冷たくなるのは相当辛い。そこで安い(8千円くらい)薪ストーブを買ってきて,作業場の近くに据えて暖を取ることにしました。そしてその時ひらめいたのです。 「この中にブリキ缶を入れたらいいんじゃないか?」 そうして試したところ,結構いい感じの炭になりました(というか,それまでのものがひど過ぎた)。 薪ストーブの中に入れたブリキ缶がまんべんなく加熱されたのが良かったと思われました。それに加熱時間は簡単に調節できます(薪の投入をやめればいい)。フタに開けた穴から出る煙もよく見えます。最初は勢いよく煙が出てきて(水蒸気らしい),それが次第に少なくなって,しまいには見えなくなります。そして,その時が炭の完成した時期だということも分かってきました。 分かれば楽しい。しかし,同時にだんだんと欲も湧いてきます。 「もっときれいな炭にするにはどうしたらいいか」 そんなことも考え始めるようになったのです。 ちなみに写真は2015年当時のもので,お菓子が入っていたブリキ缶から丸型の金属缶(ホームセンターで購入)へと格上げ(?)となっています。
最終更新日:2017-11-13 22:47:55