やってみっか奔舎の創業ストーリー

ひたすら竹を焼く

テーマ:起業したきっかけ

 竹のチップ化がどうもうまくいかないとなれば,後はただ不要な竹を燃やすだけです。雨の降らない日は朝から晩まで燃やし続けました。チップ化とは大違いでどんどんさばけますが,それにしても終わりが見えないくらい竹はあります。真夏の時季も毎日のようにやっていたら,ある日目まいが……  「そうか,これが熱中症か」  ふらふらした状態となり,吐き気もして,生まれて初めて熱中症なるものを実体験したのでした。  それからは熱中症に気を付けながら焼いていたのですが,さすがに毎日のように竹を燃やしていると近所の人の目にもとまります。バンバンと竹のはぜる音(節と節の間に入っている空気が熱せられて膨張し,爆発する音)がしますし,煙も出るのですから。  そんなある日,一人のおっちゃんが声を掛けてきました。  「なんだべや。もってえねえごだ。そんなヌ竹が余ってんだったら竹炭にでもスたらえがっぺや。」  もったいないから竹炭にしたらいいだろうというのです。ちなみにこのおっちゃんの言葉は私の住む地域(宮城県北部)の標準語です。  そして,このひと言が後の起業への転換期となったのです。もっとも当時はそんなことになろうとはツユしらず,ただただ竹を燃やし続けるだけでした。

最終更新日:2017-11-09 08:50:30

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やってみっか奔舎の創業ストーリー一覧

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それでも竹林はまだジャングル

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初めて竹炭を焼く

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