株式会社 アイエフラッシュの創業ストーリー

子持ち専業主婦から経営者へ…。起業のきっかけは思わぬ時にやってきた！

テーマ：人生の転機になったこと

私は今36歳。小学生の娘がいるママですが、3つの会社を代表取締役として経営しています。 私は大学を卒業してすぐに結婚、出産をしたため、社会経験がほとんどありませんでした。 今思えば、20代の頃の私は『結婚が人生のゴール。結婚をすれば、旦那さんがお金を稼いできてくれる。そして私は素敵なママになって暮らす。』と安易に考えていました。 しかし、現実はそんなに簡単な話ではありませんでした。 娘は生まれたばかりの頃、原因が特定されない病気にかかり、一時は生死をさ迷いました。 予想していなかった出来事に私は困惑して、『とにかく、この子を無事に育てなければ…』と、それだけを考え、子育ての日々におわれました。 幸いな事に娘は2歳になると完治し、すっかり元気になりました。 保育園にも行けるようになり、初めて娘を預けた日は心配のあまりこっそり保育園をのぞきに行きました。 生まれてから片時も私と離れた事がなかった娘は、いつも私にべったりで、歩かせてもすぐ、「抱っこ…。」と泣きべそをかくよう子でした。 そんな娘が保育園に馴染めるとは思えず、そっと影から見ていると、私の心配はよそに娘はたくさんのお友達と仲良く遊んでいました。 お散歩の時間には、今まで歩いた事がない距離を先生に手をひかれ泣かずに歩いていました。 その姿を見て私は涙が止まりませんでした。 出産してからその娘の姿を見るまで、ずっと不安な気持ちと戦っていましたが、その時、ようやく肩の力が抜けたような気がしました。 この時が私の人生の転機だったような気がします。 私は娘を出産するまで、『結婚が人生のゴール』と考えていたので、その先のことを深く考えた事がありませんでした。 やっと元気になった娘を見た時、初めて、これから先の人生を考えるようになりました。 専業主婦としてそのまま暮らしていくほど裕福ではなかったので、パートで働きに出ようと思いましたが、私には社会人スキルが何もありませんでした。 更に元気になったとは言え、2歳の娘はまだまだ急な発熱をする年頃です。 そんな私にぴったりの職場が見つかるはずもありませんでした。 そこで、私は「働ける場所がないなら、自分で働く場所を作ってしまおう！」と一念発起し、自宅の四畳半の一部屋にサロンを開く事にしました。 自宅での開業なら娘との時間も作れると思ったからです。 私は大学時代、趣味のひとつとして美容技術を習得していたので開業を決めてから猛練習し、開業本やネットの情報で経営のいろはを勉強しました。 子育てや家事もあったので寝る暇もありせんでしたが、娘を看病していた2年間の時期と比べれば全く辛いとは思わず、毎日があっという間に過ぎていきました。 その当時、子連れで行けるサロンはまだ少なかったので、私の自宅サロンは子連れオッケーのサロンにしました。 その結果、ママのお客様が増え、そのママ達が口コミで広めてくれたので、数年後には自宅とは別の場所にサロンを開業する事が出来ました。 そしてその後は、人も雇い、サロンをどんどん拡大して、今では20店舗に増えました。グループ会社も立ち上げ、今では3つの会社を経営しています。 大変な事は山ほどありましたが、娘が元気でいてくれる事が私のパワーの源だったので辛いとは一度も感じた事がありませんでした。 そんな娘も今は小学生になり、最近では私よりお友達と遊ぶ方が楽しいようです。 もし娘を授かっていなかったら、私は起業していなかったかもしれません。 出産をきっかけに仕事を諦めてしまう女性が多いですが、私の場合は出産と子育てが起業のきっかけになりました。 専業主婦の私が思いきって起業できたのは、社会経験がなかった事からこそ、怖い者知らずで行動を起こせたのかもしれません。 そして何よりも、辛い娘の闘病時期を経験したので、娘が元気でさえ居てくれればどんな事も頑張れるという気持ちがあったからだと思います。 起業には人それぞれのきっかけがあります。 そして誰にもそのチャンスは訪れるのだと思います。

最終更新日：2017-01-30 19:23:16

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