剪定屋空 のブログ
三重県津市白塚海岸の未来を守る:絶滅危惧種の保全と海岸生態系モニタリングの取り組み
三重県津市にある白塚海岸など伊勢湾沿岸の砂浜には、絶滅危惧種であるシロチドリやカワラハンミョウな ど多様な生物種が生息しています。 シロチドリは、小型で白と黒の羽を持つ鳥で、そ の独 特な行動と鳴き声が特徴です。一方、カワラハンミョウは、この地域特有の昆虫で、 限ら れた環境条件の揃った海岸でしか生息が困難なデリケートな種です。 白塚海岸には、他にも 在来の海浜植物が多数生息するなど貴重な重要な生息地となってきます。 かつてこの地域 は、下水処理場の建設計画により大規模な開発の危機に瀕していました。この計画が実現し ていれば、海岸の半数以上が失われ、多くの生物種に甚大な影響が及んでいたことでしょう。 しかし、地域の保全団体と住民が団結し、開発計画に反対。その努力により、この貴重な自 然環境は守られました。 このような経緯を経て、白塚海岸は、自然保護と地域コミュニテ ィの重要性の象徴と なっています。私たちがこの度、行ったのプロジェクトは、白塚海岸 の自然環境を次の世代に引き継ぐために、海岸生態系をモニタリングするためのベースを 作成しました。 海岸に 10 メートルメッシュを作って、絶滅危惧種の保険保全に貢献 今までは海岸線の中におおよその目安で範囲を決めて調査をしていましたが、誤差があっ たり、従事する人によって差があり、調査結果に大きなばらつきがありました。 ※写真は、 白塚海岸の様子。 そこで海岸にて、トラバース測量を行い、10 メートルメッシュを作成、 メッシュに合わせて現地 に杭を打ち込み、正確な調査ができるようにお手伝いしましまし た。10 メートルメッシュを作成 するしたことにより、絶滅危惧種の定量的なモニタリング が実施できるようになりました。 完成したメッシュデータは次の通りです。 測量がどのように海岸環境の保全に貢献しているか? 10 メートルメッシュ測量により、海岸線の正確なデータを収集することが可能になりま した。これにより、絶滅危惧種の保護活動はより効果的に行われ、これらの種の生息地の変 化を定量的にモニタリングすることができるようになりました。 未来への展望 今回の取り組みは、長期的な観点から白塚海岸の生態系を保全するための基盤整備とい えます。今後、私たちは地元コミュニティや学校、研究機関と連携し、環境教育プログラム や市民科学プロジェクトを展開する予定です。これにより、地域住民が自然保護の重要性を 理解し、自ら保全活動に参加する機会が増えることを期待しています。白塚海岸の美しさと 生物多様性を次世代に引き継ぐために、私たちは引き続き努力を続けていきます。 https://www.senteiyasora.com/post/三重県津市白塚海岸の未来を守る:絶滅危惧種の保全と海岸生態系モニタリングの取り組み
最終更新日:2024-03-06 07:39:34