みんコレ!の創業ストーリー

事業所: みんコレ!

こうして、「みんコレ!」は生まれた

テーマ:起業したきっかけ

「できますよ。」 FUNAはしばらく考えた後、静かに、しかし確かな自信とともに、そう答えた。 山梨大学医学部講義棟の3階にある国家試験用の自習室でかわされたこの会話がすべての始まりだった。 2013年年末、その後の人生を大きく左右するであろう第108回医師国家試験に向けて、モチベーションを維持することの苦手な私は、どうにか勉強時間を確保しようと、自習室に泊まり込んで勉強に励んでいた。 同じ部屋に、同じような運命と戦っている仲間が8人いた。 その中の一人であるFUNAは、入学当初から、定期試験の過去問のデータを自身のサーバーで管理し配布するようなことを継続している、えらく真面目で謙虚な学生であった。おそらく同年代の医学生の中では、もっともソフトウェア開発に精通している人材だろう。 私とFUNA、後のproject FUNA設立者の2人が、この時、隣同士の席で試験勉強していたことは、本当にたまたまの偶然にすぎない。 たとえ、国家試験前でも、ついつい余計なことを考えてしまう私は、この時も、 「模試は受けたらその日のうちに答えが出るけど、試験本番ではどのようにして採点をしたら良いのだろうか?その場で、みんなの解答を集計して一致率を出すことは、スマホを使えばそんなに難しくないのではないか?」 ということを思いついていた。ただ、いつもと違ったのは、隣にFUNAがいたことである。 「・・・なことを考えたんだけど、できる?」と、少し期待して、聞いてみた。 すると、しばらく考えたあと「できますよ。」との返答。 FUNAができると言ったということは、本当にできるということである。 そう思った私は、既に、国家試験当日まで残り1ヶ月ほどであったにもかかわらず、試験勉強の時間を削ってでもやるしかないとの無謀としか思えない結論を、実行せずにはいられなかった。システムの開発はFUNAに任せて、このサービス成功のもう一つの必要条件である周知に知恵を巡らせた。 そして、第108回医師国家試験当日の夜、 スマホの画面の上で、じわりじわりと投票数が伸びていくとともに、解答が発表されていないのに、自分の得点が実感できる、それまでにない不思議な感覚を2000人の受験生が体験していた。 こうして、みんコレ!は誕生したのである。

最終更新日:2017-04-22 08:09:45

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