株式会社STELLA・MARISの創業ストーリー
がんの患者さまの笑顔のために。緩和病棟に当たり前にアロマセラピストがいる社会を創りたい!!!!!
テーマ:社会に与えたい影響
「緩和病棟」をご存知ですか? 緩和病棟は、がんの末期の方が残されたご自分の人生を、自分らしく生きるために入院されている病棟です。 私はその緩和病棟におきまして、9年間、8つの病院で約1700名のがんの患者様、そのご家族にアロマでのケアをさせて頂いております緩和病棟アロマセラピストの佐々木恵子と申します。 2014年に「介護・医療分野にアロマセラピーを導入し、そのためのロマセラピストを育てる」事を事業として同業補助金をいただき法人化しました。 私はアロマセラピーの学校の授業で「緩和病棟」を知りました。そして、 9年前、緩和病棟で初めて担当させて頂いた患者様は60代の男性で、その方が当時まだ駆け出しの私のマッサージを受けて言って下さった「気持ちがいいなあ」の言葉は、私がそれまでに聞いていた「気持ちがいいなあ」とは全く違っていました。それは、その方が着ていたすべての鎧を脱ぎ捨てて素の自分に戻り、魂の底から出た言葉に聞こえました。その患者様との出会いにより、私はアロマの持つ人を癒す力を目の当たりにし、またその後、緩和病棟でケアさせて頂く中で西洋医学ではケアできない領域をアロマがケアできた事例をいくつも体験し、緩和病棟にはアロマセラピストが必要であると痛感しております。 また、緩和病棟で人生の最期の時を過ごされる患者の方は、アロマの時間を本当に喜んでくださり、患者様からの「ありがとう」「気持ちがいいいね」「また来てね」の言葉は何にも代えがたい宝物となっております。 ある薬剤師の先生が「身体の痛みは薬で治す事ができるけれど、心の悲しみややるせなさは薬では治せない。だけどアロマはそれが出来る」と言ってくださった事があります。最近は新しい病院のドクターから緩和病棟や、がんの治療中の方にもアロマをしてほしい、とご要望もいただいております。 また、ご遺族からは「入院中に家族がアロマで穏やかになって喜んでいたので私も緩和病棟でアロマのマッサージをしてあげたい」というご要望も頂いております。 この様にドクターや付き添いのご家族は緩和病棟においてアロマセラピーが、患者さまの心のケアとして有効であると感じて下さっているにも関わらず、何故か病院でのアロマのマッサージはボランティアの域を超える事ができません。 アロマセラピストがボランテイアのままですと、どうしても継続が難しく、セラピストの人数も増えません。 緩和病棟でこんなに患者さまに喜んで頂いているアロマセラピーを継続させていくには、アロマセラピストがサービスの対価をきちんと頂く事が必要と強く感じております。 そんな事を思っていました時に、イギリスにはアロマセラピストがちゃんとお給料を頂いて患者様はどの科でも15分アロマのマッサージを無料で受ける事ができる病院があると聞きました。 それがロンドンにある「ロイヤル・フリー・ホスピタル」でした。 昨年6月、私はその病院のアロマの研修に参加する事ができました。そしてその病院のアロマセラピストのお給料は全て「寄付」で賄われている事を知り、日本でも今はまだ病院がアロマセラピストを雇用する環境ではない中、寄付金を集めて活動をサポートする事が1番早いのではないかと思い、現在NPO法人の設立も準備中で、今後は売り上げを緩和病棟アロマボランティアのサポートにまわせるエシカルな精油販売も英国pennyPrice社の協力のもと始める準備が出来ました。 その他、沢山の方に「緩和病棟アロマセラピスト」の事を知っていただき、末永くサポートして頂ける企業様を募集しております。 そして一般の皆さまへの緩和病棟でのアロマセラピーの認知を高め、 「ワンコイン、ワンスマイル」の寄付活動を広めていきたいと思います。 ※ワンコイン、500円でお一人のがんの患者様にアロママッサージをし患者様に笑顔になっていただくという寄付活動。 「アロマ」で「ガン」は治りません。 ですが、心を救える緩和病棟での「アロマ」は無くてはならないものになりつつあります。 全ての患者様が感謝のうちに人生に別れを告げる事が出来る様に緩和病棟アロマセラピストのサポートにお力をお貸し頂くために、たくさんの方に まず緩和病棟でのアロマセラピストの活動を知って頂きたく今回応募致しました ※現在は以下の医療機関で活動しております。 •市立芦屋病院緩和病棟 •大阪市総合医療センター (こちらでは化学治療中のがん患者様もアロマを受けて頂いています) •東大阪市立医療センター緩和病棟 •大阪府立成人病センター(3月より大阪国際がんセンターに改名) (治療中のがんの患者さま、そのご家族にアロマのハンドマッサージを提供) ※過去のボランティア参加病院 彦根市立病院、奈良国保中央病院、守山成人病センター、東神戸病院 「感謝のうちに別れを告げ得る最期こそ、 人生の有終の美、といえましょう。 苦労が多かった、人から裏切られた 実の我が子からも去られた、、、 といった人生を送ってきた人でも、 最後に穏やかな気持ちで感謝しながら この世を去ることができたなら、 その人生は勝利なのです。」 ~日野原重明先生のご本より~ 私はボランティアの日は必ずこの文章を読んでから始めます。 全ての緩和病棟にアロマセラピストが配属され、 一人でも多くの患者様が穏やかな気持ちで感謝しながらこの世を去る事 が出来ますよう何卒ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。 そして、緩和病棟だけでなく、認知症の予防と改善にも効果があるというアロマセラピーがこの高齢化社会に癒しと潤いを与える事が出来る事を祈っております。 緩和病棟アロマセラピストサポート協会 株式会社STELLA・MARIS 代表取締役 緩和病棟アロマセラピスト 佐々木 恵子 STELLA・MARISのH.P www.s-maris.net メールアドレス info@s-maris.net
最終更新日:2017-01-31 22:15:31