株式会社トライフルの創業ストーリー
すべての人が平等にチャンスをあたえられ、努力が正当に評価される世界を
テーマ:起業したきっかけ
イベントコンパニオンのアルバイトで出会った同僚の一言と、バックパッカーとして世界一周した経験が創業のきっかけになりました。 前職は、カタログ通販の会社でマーケティングを担当していました。その後、Webデザインを学ぶために専門学校に通いながら、イベントコンパニオンのお仕事をしていました。 イベントコンパニオンは、一見とても華やかそうな仕事に見えるのですが、実際には、彼女らの多くはフリーランスでクライアントの数々の選考を勝ち抜いてあのイベント会場に立っているのです。 当時、わたしはコンパニオンとしての仕事をしながら、イベントの度に毎回エントリーして、応募者の経歴を見て、選ぶ・選ばれるという仕組みがマーケティング的に非常に面白いと感じました。 特に、語学に堪能な人は日給がほかの一般的な日給に比べてとても高く、外国語対応人材の需要の高さに気づきました。 良い条件の仕事も安定して取れるようになって、あるとき今後の方向性について同僚に相談したところ、「この業界は次から次に人が入ってくるし、あまり良い環境じゃないから長くいるべきではない」と言われました。 その言葉を聞いて、悲しいなと思った反面、彼女の言う通りだとも思いました。イベントコンパニオンの仕事は、基本的にビジュアルや年齢が重要視され、せっかく血の滲むような努力をしていても、ある程度の年齢になれば引退せざるをえず、その後のキャリアにも繋がりにくいという問題がありました。さらに、彼女ら自身も自分たちは頭が良くないから、スキルがないから他の仕事なんてできない。スキルアップなんて無理と諦めてしまっている人が大勢いました。 同僚の一言をうけ、努力している人に対し、こういうふうに思わせてしまう仕組みに疑問を感じました。 また、その後バックパッカーで世界一周をし40ヶ国以上に渡航し70を超える国籍の人と交流した経験も大きな動機になりました。 1番印象に残っているのはローマに滞在していた時、ユースホステルで出会ったトルコ人の大学生の女の子の言葉です。仲良くなって、「いつか世界一周するのが夢!いくらかかるの?」といって、私の世界一周の予算が1年間で200万円ほどであることを伝えると急に落ち込んでしまい「impossible」といわれてしまいました。 あとで知ったのですが、トルコの平均月収は日本の1/3。頑張っても、その 額を貯めることは文字通り不可能に近いのです。これでは世界一周という目標に向かって挑戦する気持ちすらなくなってしまいます。 自分が世界一周という、誰にでもできない経験をさせてもらったからこそ、この現状を変えないといけないという気持ちになりました。 2つの経験から、すべての人が平等にチャンスをあたえられ、努力が正当に評価される世界をつくりたい。また、もっとたくさんの人に仕事を自分が選ぶ楽しさ、クライアントから選んでもらう喜びを感じながら自分らしく働いてほしいと思ったのが、現在の会社を興すきっかけになりました。
最終更新日:2017-01-31 08:01:51