Princess Hiromi株式会社の創業ストーリー

モード服で女性の社会進出を応援

テーマ:起業したきっかけ

起業のきっかけ 女性の社会進出が急激に進んでいる中、会社の中堅や管理職や会計士や弁護士の専門職の女性の”自分にふさわしい服がない“というのが現実です。 社会に進出している女性が自信をもってグローバルに活躍できるよう服で応援するというのが私の(弊社の)使命です。働く女性のための上質なモードな服を提供するブランドPrincess Hiromiを立ち上げ6年前に起業しました。忙しい朝、コーディネートを考えなくても一枚で世界のどこにいても一目置かれるワンピースやコートのコレクションです。 NYでの弁護士時代の経験から プロフェッショナルな服装に本格的に興味を持ったのはニューヨークの大学院を卒業するときでした。卒業直前に学校の郵便ボックスの中に変わった手紙が入っていました。“あなたのJD(法律博士)の学位はあなたにとって素晴らしいアセット(資産)です。そしてあなたの外見も重要なアセット(資産)です。”とスタイリストからプロフェッショナルな外見を磨く案内状でした。卒業してからウォールストリートの法律事務所で弁護士として働くことが決まっていたので、自分は日本人で小柄で年齢より若く見える自分がクライアントに少しでも安心してもらえるようなプロフェッショナルな印象を与えられたらと考えていたのですぐにスタイリストに会うことに決めました。この時の学年に350人ほどいましたがこのスタイリストの広告に反応したのは私だけでした。 ニューヨークはご存知のように人種のるつぼ。ほかの人が似た価値観や常識を持っているとは限りません。 国籍や人種が違えばどんな人かわかるまで警戒されます。それを見た目や話し方から瞬時に相手に安心感や信頼をもってもらうことがビジネスをするうえでも友達を作るうえでも重要になってきます。それに加えレディファーストの国とはいえアメリカでも女性に対する偏見もあるので、女性は男性の3倍努力するといわれています。外国人で女性の場合はそれ以上の努力が必要です。一瞬でできる素敵な女性だと相手にわかってもらえる自分らしい服装をスタイリストのアメリカ人の女性とTPOを踏まえ作り上げていきました。もともとファッションに興味があったので自分に似合うもの、似合わないもの、ほかのどんな人に似合うもの、似合わないもの等相対的に研究していきました。 法律事務所で1年目のときにNYタイムズ紙スタイルセクションの一面に事務所のパーティでの私の写真が載ったのは法律事務所の全員にうらやましがられました。 その1年後ニューヨークの大学院に戻りMBAを取り法律からビジネスサイドに移りました。経営コンサルタントの仕事をし、NYの大手アパレルメーカーの海外ビジネス開発のポジションにつき、興味のあったファッション業界に参入しました。自分はビジネスサイドでしたがもとから服に興味があり、 テキスタイルや立体裁断について夜間服飾学校に通い勉強しその後も業界のリーダーに師事してモノづくりの知識を深めていきました。市場のプロフェッショナルな服は女性的なデザインのものが少なく、この時から自分で上質の生地をさがして、ファッション性とプロフェッショナルなイメージを融合したデザインで独自な服をパターンナーと作り始めていきました。 日本の驚くべきマーケット事情 10年ほど前、日本への出張でアメリカ人の同僚たちと日本の企業に出向いたとき女性の部長とお会いするはずでしたが女性の部長が部屋にいる様子がないのでアシスタントらしい女性に聞いたところ、その方が部長で大変な失礼をしてしまうアクシデントがありました。部長のランクであれば欧米ではそれなりの服装、ジャケットや上質のワンピースを着て、自分が責任のあるポストにいるということを相手にもわかる着こなしが基本です。部長はピンクのカジュアルなツインニットを着ておられたのでNYチームはアシスタントと見間違えてしまいました。欧米ではジャケットは働く女性の権威を示す鎧のようなものですが日本の管理職でも当時ジャケットを着ている人は少なかったです。 其の後 日本の主要都市で百貨店や専門店の婦人服売り場を徹底的にリサーチしたところ ヤング、カジュアル、OL服、スーパーブランドばかりが多く職場で活躍している中堅や管理職向けの上質な服がほとんどないことがわかりました。 アメリカでも決して多くないこのセグメント。ジャケットに20万円以上するスーパーブランドは高すぎてアメリカの女性もおしゃれを入れつつ権威のある服装をコーディネイトしています。日本の“かわいい”が重要な文化で働く女性の服のチョイスを少なくさせています。 アメリカのアパレル企業で働いていたときから日本の大手の会社の女性の幹部の方や日本の女性社長たちにも聞いてみると大人の上質な服がないことを嘆いていました。 一方自分でデザインを起こし良い生地を使って服を創っていた私にはアメリカの同僚や日本の友人からどこの服かとの問い合わせがいつも来ていて作ってほしいとの依頼が日本や出てきました。 ほかの人の服まで作るとなるとサイズを増やす必要があり、自分のためのパターンもすべて変え標準化、生地も仕入れができるものを買い、テイラーでなく工場と契約しなくてはいけない。いろいろと面倒なモノづくりの工程、多くの資金がすぐにかかるということ、売り手を探すということ、工場での最低ロットがクリアできるかなどとても考えられなく起業することは数年保留にしていました。 引き金になった東日本大震災 起業の決心をしたのは東日本大震災を日本で経験した直後でした。生きることが当たり前でない状況に置かれて、自分がやらなかったことで死ぬ前に後悔したくないと思いました。 スーパーブランドのようなハイブランドが使うような上等な生地を使ってモードな女性が頼りにできる服をスーパーブランドより手が届きやすい値段で提供したい。日本の女性が海外で引け目を取らずに堂々と活躍できる、一瞬で一目置かれるような、自分に自信が持てる服を提供したいという想いでブランドを立ち上げました。プリンセスというのは着る人が敬意をもってどこでも大切に扱われるようにという願いからです。幸い卸の買い手が見つかり表参道の一店舗からのスタートで扱っていただきお客を呼び受注会からの始まりでした。たくさんのキャリアウーマンの友人が来てくれフィッティングルームに列ができ大盛況だった受注会のことは今でも楽しい思い出です。 それから6年間NYで生地を仕入れ、日本の産地とコラボしてオリジナルの生地を作ってもらい、立体裁断で女性のシルエットがよりきれいに見えるようなパターンを創り、手間のかかる縫い方もNYや日本の工場で妥協のない製作しています。 出来上がったサンプルはすべてNYのレストラン、オペラ、ギャラリーのイベントなどで来てみて評判の良いものを商品化しています。仕事場で着れる品格のあるものでデザイン性にオリジナリティのあるものを目指してデザインを大事にしています。 2014年には日本アパレル産業協会と石川県から石川県の合繊生地を使ってデザインさせていただいたドレスが素材を生かしたデザインを評価され最優秀賞の知事賞をいただきました。 また市場での可能性や先見の明、女性への貢献に対しての情熱を評価していただき、 2015年に東京のスェーデン大使館から日本起業家大賞女性起業家先駆者賞をいただきました。去年は母校アメリカ、ニューヨークのコロンビア大学ビジネススクールの卒業生に向けてのマガジンで勇敢な転職という特集にわたくしの弁護士からファッションデザイナーへというインタビュー記事が掲載され勇気をもらったと多くの同級生の卒業生からも連絡をもらいました。 全国で数店舗(松屋銀座、Destination Tokyo, HPFrance Exclusive@難波パークス)での展開でですがモノが売れないといわれている時代にもかかわらず、多くのキャリアウーマンのリピーターのお客様がいつも応援してくれています。戦わずして勝てる服、最強の出張服、婚活服といろいろな名前で親しんでいただき、世界のどこにいても良い扱いを受けられる服だと頼りにされています。 “今日のプレゼンでプリンセスヒロミを着ています。” “出張先でみんなに褒められました!”と日本だけでなくパリやサンフランシスコ,香港やニューヨークからメールやSNSの写真をいただくことが私のやりがいになっています。香港のロータリークラブや松屋銀座、徳島の女性起業家支援ルームアクトなどで起業やファッションについて講演をして、女性のグローバルな活動をすすめています。今年はNYのショウルームでコレクションを発表するイベントに参加しNYの市場でブランドの活動をはじめております。多くの女性が自分の好きな事でグローバルに成功する後押しができるよう自分も頑張ってスケールアップするように頑張っていきます。

最終更新日:2017-01-31 20:03:22

この投稿に関するお問い合わせ先

Princess Hiromi株式会社の創業ストーリー一覧

モード服で女性の社会進出を応援

モード服で女性の社会進出を応援

起業のきっかけ 女性の社会進出が急激に進んでいる中、会社の中堅や管理職や会計士や弁護士の専門職の女性の”自分にふさわしい服がない“というのが現実です。 社会に進出している女性が自信をもってグロ… 続きを読む

みんなの創業手帳でできること

ホームページ効果

ホームページ効果

自社ホームページ代わりに、事業を無料でアピールできます。かんたんな操作で、事業内容や商品・サービスの詳細、人材募集などが掲載できます。30万人の創業手帳読者に情報が届き、本来であれば創業期のコスト源であるホームページを無料で作成できます。

マッチング/交流

マッチング/交流

コミュニティーには多分野の専門家がいるため、積極的な情報収集や人脈作りを無料できます。必要な時に必要なタイミングで、起業家同士及び、自社に合った支援をしてくれる団体を見つけることができます。ご希望であればマッチングのためのサポートもいたします。

企業/経営ツール

企業/経営ツール

起業初期〜拡大期まで、お客さまの企業の成長にあわせてその時々に必要な情報をタイムリーに無料でお届けします。また企業を経営するにあたって必要になるツールを無料でご提供します。また創業手帳による無料のコンサルティングを受けることもできます。